豆まきの夜は長い。

節分の日に書きたかった文章が

実はもう一つありました。

途中で書けずに止まっていたので、

今頃ですが、載せたいと思います。

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今日は節分。

市内の有名な神社で、

豆まき会があるから行かないか、

と旦那から誘われた。

聞くには、昨年旦那が初めて行った時には

豆の他に、お菓子やゲームの券まで大量に入れて

人々に投げていて、

すごい盛り上がりのある楽しい豆まきだという。


昨年は装備がいまひとつで、あまり取れなかったから、

今年はもっと取りやすい大きな袋を用意していこう、

と張り切っていた。

息子や娘にも大きな袋を用意していたので、

私も布製の大きなかごを持って行った。


豆まき会は5時からだというので

早くに着いた。

夕方から急に小雨が降りだし、風が強くなる。

神社には鬼が二人、待ちわびていた。

青鬼と赤鬼。

金棒を持っている。

息子は固まり、黙りだす・・・。


鬼の前でお辞儀をすると、

金棒でソフトに頭を小突いてくれる。

おそらく、厄除けになるのだろう。

5時にはガラガラだったのに、

1時間も経つと、ぎゅうぎゅう詰めになっていた。

小学生以下のこどもは、大人につぶされないように

「こども専用場所」が設けられていた。

息子は

「いつはじまるの?」と、1分おきに私に聞き、

待ちくたびれた様子で立っていた。


6時に、豆まきは始まった。

最初に、破魔矢が弓で放たれた。

たぶん、10本～20本くらいだろうか。

気がつくと、息子がちゃっかり手に持っていた。

ナイスキャッチ。

破魔矢のありがたみが分からず、

両手がふさがって立ち尽くしていた。

母、急いで受け取る。


それから、みかん、豆、せんべい、お餅、飴、

五円玉、健康ランドの券の引換券、

ドライヤーの引換券、その他もろもろの引換券が

ばっさばっさと投げ込まれていく。


大人たちも大興奮。

娘の後ろで、おじいさんが、

「こっちにもよこせー！こっちにも！！」

とかなり怒鳴っていたらしい。

必死にみんな、手を伸ばして

押しつぶされそうだった。


そしてこども専用場所も、もみくちゃ。

恐くて泣いている女の子もいた。

終了までの時間、みんな必死だった。


そして、終了後。

すごい勢いでみんな帰って行った。

拾い損ねて落ちた物を、探している人もいた。

みかんがたくさん落ちて、潰れていた。

毎年の恒例行事だから、みんな手馴れているのだろう。

旦那以外はうちは初めてだったから、

しばらく呆然としていた。

そして、我に返り、

袋にいれた物をチェックした。

引換券はゼロ。

5円玉は10個くらい。

みかん、5個。

お餅、たくさん。

煎餅、4袋。

・・・以上。


息子は、ゲームの引換券がなかったことにショックを受けた。

そして、こども専用場所で、

こども伝いに聞いた情報を本気で話す。

「5円玉を10個集めると、ゲームがもらえるって。」

・・・。

もらえないことが分かり、

しばらくふてくされる息子。

そして気を取り直し、

強風で小雨の中、

買い物をしてから

家路へ向かう。

温かい我が家で、

豆まきでもらった物をお皿に並べた。

みんな嬉しそうに、記念撮影。

恵方巻きをたらふく食べた後は、

豆まきをしながら部屋をまわる。

そして、息子が保育園で作った鬼のお面を

一人ずつ順番にかぶって、

豆を投げつけられる。

今年の節分は、たくさんの福の神様を、

家にお迎えできたのではないだろうか。

来年は作戦を練って、引換券をぜひゲットしたいものだ。